第9章 PROGRESS -前進-よい失敗を積み重ねる

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はじめに

この記事は、『エフォートレス思考』第9章 PROGRESS -前進-よい失敗を積み重ねる
の要約です。

SNSの発信を見ていると、成功している人がたくさんいます。
とても羨ましいですね。

しかし、最初から成功していたわけではありません。
さまざまなことを試し、失敗したからこそ今の成果があるのです。

失敗してもいいやとは思っても、やはり失敗したくないものです。

ですが、そう考えてしまうといつまでたっても行動することができません。

その思考を変えるべく、この記事では人力飛行機のエピソードや
あのピクサーのエピソードを紹介します。

この記事を読み終わる頃には「たくさん失敗しよう」
と思っているでしょう。

文字数にして約2000文字。
時間にして約4分で読むことができます。

第9章 PROGRESS -前進-よい失敗を積み重ねる

1959年、イギリスの実業家ヘンリー・クレーマーは、誰もが人力飛行機を利用できる未来を夢見ていた。

そこで彼は「クレーマー賞」を創設し、独力で操縦可能な人力飛行機を設計した人に多額の賞金を出すことにした。

ライト兄弟が飛行してから半世紀以上経っていたが、人力で空を飛ぶというゴールは長い間達成されていなかった。

そこに登場したのがポール・マクレディだ。

マクレディは多額の借金を抱えていたので、チームと呼べるものは存在しなかった。友人と家族に協力を頼み、息子にテストパイロットをやらせた。

競争相手は豊富な資金とスタッフを集め、「大きく、複雑で、エレガントな飛行機」を作っていた。

それでも「賞を得るには到底及ばない」レベルにとどまっていた。

マクレディにはそれが不思議だったが、ふいに気づいた。
彼らはみんな、間違った問題に取り組んでいる。

本当にやるべきことは「どんなに醜くてもいいから」軽量な飛行機を作ることだ。

肝心なのは「修理・修正・変更・再設計をすばやくやる」ことだ。

マクレディのチームは、わずか3ヶ月ほどのあいだに222回の飛行を行った。圧倒的な試行回数だった。

マクレディの飛行機は、墜落してもほうきの柄とガムテープを貼れば、5分で飛行可能だ。

ほかのチームの飛行機は一度事故が起きれば半年は飛べなくなる。

マクレディのチームは最終的にイギリス海峡の横断に成功し、クレーマー賞を受賞した。

あなたは最初から完璧を求めていないだろうか?
この章では、失敗が生み出す素晴らしいものについて紹介する。

♢ゴミから始める

多くの人は、創造のプロセスを誤解している。

優れたものや美しいものを見ると、最初から完成形で生まれてくると考えがちだ。しかし、実際はまったく異なる。

ピクサーの元CEOエド・キャットムルは
「ピクサーの作品だって、最初は見られたものではない」
と言う。

彼によると、どんなストーリーでも最初は
「ぎこちなく、不格好で、脆弱で不完全」だ。

だからこそ、彼はそのような「ゴミ」を受け入れる文化を整えてきた。

何百ものひどいアイデアがなければ、ウッディとバズはけっして生まれない。

まずは「ゴミ」から始めてみよう。

♢学習サイズの失敗を積み重ねる

あえて失敗するのは勇気がいる。失敗は怖いし、傷つく。

失敗した場合の影響が大きければ、それだけ大きな勇気が必要になる。
私たちの勇気は無限ではないので、なるべく安く失敗を経験したほうがいい。

著者と妻のアンナは、子どもたちに早くからお金の失敗を経験させることにした。

大人になってから全財産で失敗するよりも、子どものうちにお小遣いを使って失敗するほうがずっといい。

著者たちは、子どもたちに3つの瓶を用意した。
それぞれ、慈善用、貯蓄用、消費用だ。

子どもたちはお小遣いをもらったら、自分で好きな瓶に入れる。
もちろん、親はいっさい口を出さない。
自分で決めることに意味があるからだ。

息子は貯めたお金で電動レーシングカーを買ったが後悔した。
本当はレゴの大きなセットが欲しかったのに、我慢できずに使ってしまったからだ。

しかし、今度は後悔することはないだろう。
なぜなら、リスクが低いうちに、失敗から学ぶことができたからだ。

この種の失敗を「学習サイズの失敗」と呼んでいる。

重要なことを無理なく進めるために、安く失敗して、学習サイズの失敗から学ぼう。

♢最初から偉大だったものはない

安く失敗するためのもうひとつの方法は、頭の中の手厳しい批判から自分のゴミを守ることだ。

小さなミスで自分を卑下することなく、次は同じミスをしないという事実を誇りにしよう。

どんなに偉大な業績も、最初はゴミみたいなものだったということを思い出そう。

最初から偉大だったものなどないのだ。

♢「ゼロドラフト」のアプローチ

完璧さをもとめるあまり、いつまでたっても始められない人に、
「ゼロドラフト」というアプローチをオススメする。

これは、雑すぎてドラフトの最初のバージョンとも呼べないようなものを書いてみることだ。

とにかく何でも書く。
へたくそでも、どうせ誰にも見られない。誰からも批判されない。

そうやって書いてみると、想像力が簡単に湧き上がってくる。

たとえ上手くなくても、白紙よりは力がある。

不完全さを受け入れ、ゴミをつくる勇気を持てば、私たちは始めることができる。

そしていつかゴミの中から、あっと驚くようなブレイクスルーが生まれてくるはずだ。

「ゼロドラフト」に取り組んで、どんなにくだらないことでも、気にせずに書いていこう。

結び

いかがでしたでしょうか?

最初から偉大だったものなんてありません。

大切なことは目標を見据え、方法を調べ、いますぐできることを始めることです。

上手くいかなければ、その原因を調べて修正していく。

この繰り返しです。

試行錯誤を楽しんでいきましょう!

他にも面白いエピソードがたくさんあります。
ぜひご覧ください!

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