はじめに
この記事は、『エッセンシャル思考』第2章の要約です。
文字数にして約1000字です。
約3分程度で読めます。
仕事や人生で大切な選択に直面した時、私たちはしばしば「選択の余地がない」と感じてしまいがちです。
しかし、本書の著者が体験したように、選ぶことこそが私たちの本来の力なのです。
働く女性の皆さん、自分の人生を自分で選び、取り戻すヒントが、この書籍にはあります。
第2章 選択-選ぶ力を取り戻す-
第2章は著者の驚きから始まる。
なぜ驚いたのか。
自分は何がしたいのかを紙に書き続けること20分間。
現在進行形で取り組んでいる法律やロースクールに関する言葉が無かったからだ。
法律を学ぶことにしたのは選択肢が広くなるから。
弁護士としての開業、法律関連の書籍執筆、教師、起業向けのコンサルティング。しかし、選択肢を広げるために全てをやろうとした結果、どれも中途半端になった。このままでいいのか、と不安が増していく。
そんななか、アメリカの友人から結婚式の招待を受ける。(著者はこのときイギリスに在住)アメリカ滞在中に時間が許す限り教育や執筆関連の仕事をしている人たちに会いに行く。そこで、ある教育系NPOの代表の言葉が著者の心をとらえる。
「もしアメリカに住むことにしたら、うちのコンサルティングチームにぜひ力を貸してくださいね」
心をとらえたのは「もしアメリカに住むとしたら」という仮定のほうだった。
その一言で著者は「今いるところにいる必要はない」と考えるようになる。
さらに、「もしたった一つのことしかできないとしたら、自分は今、何をやるのか?」と自問した。
その結果、「法律」はなかった。
イギリスに帰国して2週間後にロースクールを辞め、アメリカに渡る。
そして、執筆と教育のキャリアをスタートさせた。
著者はこの体験から「選ぶ」という見方が大きく変わる。
選択とは、行動だ。
与えられるものではなく、つかみとるもの。であると。
♢「選ぶ」ことを選ぶ
選ぶ能力は誰にも奪えない。
ただ、本人が手放してしまうだけだ。
どんな選択肢があるかにばかり目を向けず、何を選ぶかを大切にする。
♢人はなぜ選ぶ力を手放してしまうのか?
それは「学習性無力感」という現象が原因。
たとえば、算数の初歩でつまずき、解けない問題に苦しむと苦手意識を持ってしまう。
その結果、何をしても無駄だと思いこみ、理解しようという努力を投げ出してしまうこと。
仕事でいくら努力しても無駄だという経験をした場合、反応は大きく2つに分かれる。
一方は努力をすっかりやめてしまう人。
もう一方は、逆に働きすぎる人。
働きすぎる理由は、選択肢を考えようとしないので全てを引き受けてしまうからだ。
エッセンシャル思考を身につけるためには、選ぶ行為に自覚的でなくてはならない。
自覚的になるために、選ぶ力は自分だけのものであり、何者にも奪えないと理解すること。
自分自身の選択を取り戻し、「選ぶ」ことを選ぶことがエッセンシャル思考の第一歩だ。
結び
いかがでしたでしょうか?
学習性無力感に陥らず、自分の選択肢を見失わないためには、常に「選ぶ」ということを意識することが大切です。
今この瞬間から、あなたの人生の主導権を取り戻しませんか?
本書を手に取り、エッセンシャル思考を身に付けて、自分らしい人生を歩み始めてください。