『エッセンシャル思考』 PART 1の概要と第1章

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はじめに

エッセンシャル思考(著者:グレッグ・マキューン、かんき出版)
の要約です。
本書はPART1~4で構成されています。
この記事ではPART1の概要と第1章の部分を要約しています。

文字数にして2700字程度です。
約6分程で読むことができます。

現代社会は常に新しい選択肢に溢れ、私たちは多くの期待や要求に応えようと焦ってしまいがちです。

しかし、エッセンシャル思考という考え方を取り入れることで、本当に重要なことに集中し、最高のパフォーマンスを発揮することができます。

この革新的な思考法は、物事の本質を見極め、優先順位をつけることで、無駄を排除し、人生を豊かなものにしてくれます。


この本は、こんな人におすすめです。
・少ない時間でより良い成果を出したい人
・仕事を断るのが苦手な人
・働きすぎて疲れているなと感じている人

感想、著者及び訳者についてブログに書いています。
気になる方はぜひどうぞ。

PART1 エッセンシャル思考とは何か

エッセンシャル思考とはどのようなものか?

エッセンシャル思考はやり方を変えるためのものだ。

やり方を変えるために、物の見方を大きく変えることが必要になる。
そのためには以下の3つの思い込みを克服しなければならない。

・「やらなくては」ではなく「やると決める」。
・「どれも大事」ではなく「大事なものはめったにない」。
・「全部できる」ではなく「何でもできるが、全部はやらない」。

この3つの考え方が身に付くと、本当に大事なことを見極め、最高のパフォーマンスを発揮できるようになる。

第1章
エッセンシャル思考と非エッセンシャル思考

第1章の導入ではサム・エリオットという人物のエピソードから始まる。

彼は、会社では仕事を断ることなく全て引き受けた。

しかし、全てが中途半端になり周りからの信用を失っていった。

そこからエリオットは仕事を「断る」ことを始める。

最終的に「この仕事は自分にとって一番重要か」が基準になる。

その結果、仕事の品質が上がり、家族と過ごす時間が増えた。

このように「何もかもやらなくては」という考え方をやめて、断ることを覚えたとき、本当に重要な仕事をやり遂げることが可能となる。

このエピソードはまさに「エッセンシャル思考」そのものだ。

♢より少なく、しかしより良く

商業デザイン界の巨匠、ディーター・ラムス。彼が不要なものを取り除いたシンプルすぎるレコードプレイヤーを設計した。

どれほどシンプルにしたのか。

当時のレコードプレイヤーは、重厚な木の覆いがついているのが一般的。それに対して、プラスチックカバーだけがついただけのものを設計したのだった。「絶対に売れるわけがない」といわれるも、世界中に反響を呼び起こした。

彼の、自らのデザインに対する考え方が「より少なく、しかしより良く」。
エッセンシャル思考はこの考え方を追求する生き方だ。

「今、自分は正しい事に力を注いでいるか」と絶えず問い続ける。

エッセンシャル思考の人は適当に全部やろうとは考えないし、流されない。

つまり、エッセンシャル思考とは自分の力を最大限の成果につなげるためのシステマティックな方法なのだ。

♢本質を見失うことの代償は大きい

著者は、妻の出産直後に会議へ出席した。

事情を知っているクライアントも顔色は微妙。

会議の成果があろうとなかろうと、妻と子どもを置いてまでいく価値があるはずない。

この体験から著者は以下の大きな教訓を得る。

自分で優先順位を決めなければ、他人の言いなりになってしまう。

著者はこれがきっかけで「人の決断」に強い興味を持つ。

非常に優秀な世界的リーダーたちにエッセンシャル思考を指導しているなかで、「なぜ多くの優秀な人々が自分にとって大事なことを見分けられなくなっているのか」に疑問を持つ。

♢優秀な人ほど成功のパラドックスに陥りやすい

世の中の風潮は断ることを極端に嫌う。さらに、なんでも引き受けることがいいことで、断ることは悪い事のように思われている。

こうした風潮のせいで優秀な人は「成功のパラドックス」に陥る。

「成功のパラドックス」とは以下の通り。

第1段階
目標を見定め、成功へと一直線に進む。

第2段階
成功した結果、「頼れる人」になる。
多様な仕事を振られるようになる。

第3段階
やることが増えすぎて、全てが中途半端になる。

第4段階
本当にやるべきことができなくなる。
成功したせいで、自分を成功に導いてくれた方向性を見失う。

♢重要な少数は瑣末な多数に勝る

「80対20の法則(パレートの法則)」
19世紀末に経済学者のヴィルフレド・パレートが提唱する。
成果の80%は20%の努力に起因するという法則。

やがて1951年に品質管理の父と呼ばれるジョゼフ・M・ジュランがこの法則を拡張し、「決定的に重要な少数の法則」を唱えた。

ジュランは品質管理の研究をするうちに、問題のごく一部を改善することにより全体の品質が大きく改善されることに気付いた。

彼はこの発見を実証するため、日本の企業にテストプロジェクトを依頼する。

当時の日本製品が「安かろう悪かろう」と言われていた時代。

日本の従業員はジュランの言う通り、重要な問題にだけリソースを集中させた。
その結果、品質をめざましく改善させる。

「重要な少数」が「瑣末な多数」に勝る。

すなわち、大多数のものごとには価値がなく、ごく少数のものごとに莫大な価値がある。

努力の量と成果が比例するという考えを捨てたとき、エッセンシャル思考の大切さが見えてくる。

非エッセンシャル思考の人は、大多数の物事が重要だと考える
エッセンシャル思考の人は、大多数の物事が不要と考える

おわりに

いかがでしたでしょうか。

今こそエッセンシャル思考を実践する絶好の機会です。

この一冊を手に取り、あなた自身の人生の旅路を見つめ直してみませんか?

間違いなく新たな視点と気づきが待っていることでしょう。

より充実した生活を送るための強力なツールが、ここにあります。

一歩を踏み出すことから、すべてが始まります。

本書で学んだエッセンシャル思考で、自分らしい生き方を手に入れましょう。

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