『サイコロジー・オブ・マネー』の要約を進めています。
今日は、第13章と第14章の要約をしました。
第14章に「歴史の終わり錯覚」という心理学用語が出てきました。
自分のキャリアを考える上でも、思うことがあったのでブログに書いていこうと思います。
この記事はこんな人に読んでほしい!
・自分のキャリアに満足していない人
・やりたい仕事の判断基準を知りたい人
・以前の自分に嘘をつかないことが、いまの原動力になっている人
「歴史の終わり錯覚」とは?
人は、過去の自分の変化をよく実感している一方、将来、自分の性格や願望、目標はあまり変わらないだろう
と考える傾向がある。
というものです。
ハーバード大学の心理学者、ダニエル・ギルバートは次のように説明しています。
私たちは人生のあらゆる段階で、将来の自分の人生に大きな影響を与える決断をしている。
『サイコロジー・オブ・マネー』221頁より
だが、いざその将来が訪れると、かつての自分の決断に不満を覚えることがある。
だから、10代のときに大金を払って体に刻んだタトゥーを、大金を払って取り除こうとする。
若い時に急いで結婚した相手と、中年になって急いで離婚しようとする。
中年のときに苦労して手に入れたものを、老人になってから苦労して手放そうとする。
たとえば、
新卒で、大手企業に就職したものの、数年したら転職したくなった。
というのが、まさに「歴史の終わり錯覚」に当てはまると思います。
この記事を読んでいるあなたにも、次のことは心当たりがあるのではないでしょうか?
内定が決まり、新入社員として仕事を始めた当初は、頑張れた。
しかし、仕事をしていくにつれて、やりたいことが新しく見つかったり、人間関係に悩んだりすることで、
新しい道を模索しようする。
超えるべき壁
キャリアが長ければ長くなるほど、手放すのがなかなか難しくなります。
これは「サンクコストバイアス」が関係しています。
超えるべき壁はまさに、「サンクコストバイアス」です。
「サンクコスト」というのは、すでに投じられた回収不可能なコストのことです。
このブログでも、たくさん出てきていますね。
「サンクコスト」で代表的なのは「時間」です。
僭越ながら、私を例に挙げさせてもらいます。
私は新卒で電気系の技術者としてキャリアをスタートさせました。
そして、技術員としての経験や資格の取得に時間を割いてきました。
8年間で
・第二種電気工事士
・第一種電気工事士
・第三種電気主任技術者
・エネルギー管理士(電気)
の資格試験に合格しました。
ここでキャリアを手放す、となるともったいないと思うかもしれません。
まさに「サンクコストバイアス」ですね。
しかしどうでしょう。このまま我慢して続けるか、
または、新しい道を模索するか。
現状に満足していないのであれば、すぐに動くべきです。
いままでにかけたコストは関係ないと思います。
また、悩んでいる時間がもったいないと思います。
3億円積まれても、その仕事を続けたいと思うか?
だから私は、今のキャリアを手放します。
理由はいろいろありますが、決定打となったのは「自由が利かない」ということです。
休日出勤もあれば、緊急対応で夜中も出なければならない。
思ったよりも精神的に大変でした。
また、先日熱を出してしまいました。
それでも、ブログを書く、要約を進める、読書をする
は「やりたい!」と思って、やったんです。
そのときに思いました。
「どんな状況でも、やりたいと思うことを仕事にしたい」と。
あなたはいま、そんな仕事に就けていますか?
体調を崩すわけにもいかないので、こう質問してみてください。
「3億円もらっても、いまの仕事を続けますか?」
これは、スターバックスジャパン元CEOの岩田松雄氏『MISSION』(出版社:アスコム)の中に出てくる質問です。
本書では、岩田氏が「どんな会社を作りたいか?」という質問に対して、
「社員が3億円当たったあとでも、働き続けたいと思う会社を作りたい」と答えています。
岩田氏はこれを、「宝くじテスト」と呼んでいます。
これは、個人に対しても言えることではないかと思います。
いまの仕事は「3億円手に入っても続けたいか?」
私の答えは「ノー」です。
逆に、3億円が手に入ってもやりたいことは、
前述した通り、ブログと要約と読書です。
結び
「歴史の終わり錯覚」から、思ったことを書いていきました。
悩んでいる時間は、本当にもったいないです。
動きましょう。
自分のやりたいことで、生計を立てるのは簡単ではありません。
このブログでも、一挙手一投足を書いていきたいと思います。
「私はできる」
そう思えれば、半分はできたも同然です。
忙しい妻のために、読んだ本の要約をしています。
noteで公開しているので、通勤、お昼休み、寝る前の読み物として読んでみてください。