『人を動かす』を読んでの感想

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『人を動かす』(原題:HOW TO WIN FRIENDS AND INFLUENCE PEOPLE、著者:D・カーネギー、出版:創元社)

邦訳で500万部を突破した不朽の名作を、ようやく読みました。
この記事では、『人を動かす』を読んでの感想を、本文を引用しながら書いていきます。

この本は、こんな人に読んでほしい!

・リーダーで、マネジメントする立場の人
・コミュニケーション能力を上げたいと思っている人
・幸せになりたい人

目次

人は動かない

前提として、人は自分にしか興味がありません。
そして、その興味を満たしてくれることや人の話を聞きます。

大切なのは、「まずは相手の立場になる」ということ。

魚を釣るときに、釣り針に付けるのは、魚の大好物です。
人も一緒です。

75頁にこう書いてありました。

だから、人を動かす唯一の方法は、その人の好むものを問題にし、それを手に入れる方法を教えてやることだ。これを忘れては、人を動かすことはおぼつかない。たとえば、自分の息子に煙草を吸わせたくないと思えば、説教はいけない。自分の希望を述べることもいけない。その代わりに、煙草を吸うものは野球選手になりたくてもなれず、100メートル競走に勝ちたくても勝てないということを説明してやるのだ。

本書より

つまり、相手のなりたい姿と、自分が相手にどうなってほしいのかをすり合わせて
気づかせてあげることしかできないのだな、と思いました。

そして人は、自分に強い関心を持っています。
ですので、他人に関心を向けることができれば、特別な存在になれるのではないか
とも思いました。

心から褒める

「人にしてもらいたいことを、人にもしなさい。」
人間は、誰でも周囲の者に認めてもらいたいと願っている。
自分の真価を認めてほしいのだ。

本文より

マネジメントする立場にある人には、ぜひ心に留めておいてほしい言葉です。

あなたが新人のとき、上司や先輩から厳しくされたから、といって部下や後輩に厳しくしていませんか?

「私のときはこうだった。」「こうされてきたからこうしてる。」

やられたことをやり返す、子どもと一緒だといい加減に気づきましょう。

会社という組織のなかにいる限りは、自分よりも立場が上の人は必ずいます。
その人から、認めてもらうか、けなされるか。
認めてもらう方がもちろんいいですよね。

たとえ上手くできていなくても、相手には必ず褒める部分があります。
ただ、慣れていないから、見つけることができていないだけです。

ポイントは、できたことにしっかり目を向けてあげることです。
足りないことに目を向ければ、キリがありません。

例えば、
見積もりの金額が間違えている➡でも、見積もりを作ってくれた
報告書の数字が間違えている➡でも、報告書は作ってくれた
遅刻した➡でも、出社してくれた

前向きに変換することを習慣にすれば、自然とできるようになります。
組織の絆を強固なものにしたい方は、是非実践してください。

結び

これ以外にも、多くの実例を用いながら、本書では人間の原理原則を説明しています。

とくに、ルーズベルト元大統領がたくさん出てきます。
これは慕われる当然だと、思うはずです。

本書は、経営者やビジネスマンをはじめ、多くの人に読まれてきたことも納得です。

私も、行動に落とし込むまで、何度も読み直します。

忙しい妻のために、読んだ本の要約をしています。
noteで公開しているので、通勤、お昼休み、寝る前の読み物として読んでみてください。

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