情報の吸収率を上げるために知っておきたい認知バイアス

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この記事では、無料で得られる情報について私個人の考えと
最大限活用するために知っておきたい認知バイアスを紹介します。

紹介する認知バイアスは
・サンクコストバイアス
・保有効果
の2つです。

この2つの認知バイアスを有効活用して、吸収率をあげてください。

目次

「無料」に対する私の考え

早速、私の考えですが
無料で得られる情報はオススメしません。

なぜなら、

これは情報の価値があるかないか、という問題ではありません。
手に入れた側にとって、得することが少ないからです。

これを読んでいるあなたは、無料で手に入れた情報を活かしきれていますか?

もちろん、ちゃんと活かしている方もいると思います。

ですが多くの場合、人間は「手に入れただけ」で満足してしまうのです。

無料で手に入れた情報を読み返していますか?
あとでちゃんと読もうと思ってそのままにしていませんか?
読んだだけで納得していませんか?

せっかく情報を仕入れるのに時間を使っているのであれば、
吸収率を上げた方が効率がいいに決まっています。

ここからは、吸収率を上げるために知っておきたい認知バイアスを2つ紹介します。

サンクコストバイアス

サンクコストとは「埋没費用」という意味です。

時間にせよ、費用にせよ、もう回収できないものです。

何かに費用を支払うと「元を取らないといけない」という心理状態になります。
ですので、情報も少額でも費用を払うことをオススメします。

費用を払うことによって、元を取ろうという心理が働き、情報の吸収率を上げてくれます。

サンクコストバイアスについての興味深い事例を紹介します。

超音速旅客機「コンコルド」をご存知でしょうか?
コンコルドは、ロンドンからニューヨークまで2時間52分50秒という、驚異的な速さで飛行できる旅客機です。
従来の旅客機の、半分以下の時間です。

しかし、商業的には稀にみる大失敗でした。

なんと30年も赤字を垂れ流していたのです。
赤字はイギリスとフランスの両政府によって補填され、その額はどんどん膨らんでいきました。

座席数は少ないし、機体の受注がほとんどない。
その一方で製造には莫大な金がかかる。

いったいなぜ、英仏両国の政治家たちは、だらだらと採算の合わない投資を続けたのか。

その理由のひとつがまさに「サンクコストバイアス」です。

コンコルドの開発・製造に費やされたサンクコストはおよそ10億ドル。
両国は引くに引けなくなったというわけです。

サンクコストバイアスは強力なバイアスなので、個人レベルでも簡単に起こります。

たとえば、上手くいかない恋人と関係を切ることができない、とか。
ギャンブルで元をとろうと賭け続けてしまう、といったことです。

保有効果

保有効果は、自分の保有物だとというだけで、実際以上の価値を見出してしまう心理のことです。

このバイアスも、とても強力です。

たとえば、クローゼットの中に入っている洋服がそうです。
着ないのにも関わらず捨てることができない。
いつ来るかもわからない機会のためにとっておく。

これが「保有効果」になります。

また、もうひとつ例を挙げると、「〇日間無料トライ」というのも保有効果です。
一度自分のものとして使い始めると、保有効果によって魅力的に感じてしまいます。

結び

結論としては、少額でもいいので費用を払うことが大切です。
そうすれば、元を取りたいという「サンクコストバイアス」で情報をちゃんと吸収しようという心理になります。

また、「保有効果」で「サンクコストバイアス」の効果を増幅させましょう。
「お金を支払って手に入れたもの」という事実が、吸収率を何倍にも上げてくれます。

説明した2つのバイアスを上手く使って、時間と費用を有効に使いましょう。
なによりも、それを使うあなた自身のために。

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