Epilogue エフォートレス思考を生きる

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はじめに

この記事の内容は、『エフォートレス思考』Epilogue エフォートレス思考を生きる
の要約です。

いよいよエフォートレス思考の要約も最後の記事となりました。

この章では、著者の娘さんについて書かれています。

この記事の文字数は約1300文字です。
約3分で読むことができます。

Epilogue エフォートレス思考を生きる

著者の娘のイヴは14歳のときに大きな発作を起こして病院に担ぎ込まれた。

絶望的だったのは、医師が何の説明もしてくれなかったことだ。

著名な神経科医を訪ね、検査に検査を重ねたが結果はすべて陰性だった。

どこに異常があるのかわからない。

元気だった娘がどんどん弱っていくのに、何の説明も得られない。

結論の出ない検査を受けるたびに、前途が見えなくなっていった。

著者たちの望みは娘が回復することだけだった。

そこにたどり着くためには道は2つ。

この困難な状況を重く受け止めるか、困難な状況を軽くするか、だ。

親は本能的に、あらゆる方向から全力でこの問題に向き合わなければならないと感じていた。

全米のあらゆる精神科医に助けをもとめ、徹夜で医学雑誌を読み、治療法や診断方法がないかとグーグルで検索する。

事態の深刻さを考えれば、超人的な努力が必要だろうと考えた

だが、親が死にものぐるいで努力しても、娘を助けることにはならない。

いつまで続くかわからない状況のなかで、著者たちが燃え尽きることだけは避けねばならなかった。

そのためには無理のないペースで燃料を投下する必要がある。

だから「やらないこと」「できないこと」を決めた。

状況はただでさえ厳しいのだから、それ以上に自分たちを追い込むべきではない。

その代わりに、シンプルで簡単なこと、自分たちでコントロールできることに集中した。

散歩をしたり、本を読んだり、ゲームをしたり、ピアノを囲んで歌ったり。

今あるものに感謝した。

もしもこの話がディズニー映画なら、イヴはすっかり元気になり、みんなでずっと幸せに暮らしました、と書くところだ。

だが、治療がいくらか功を奏したかと思われたあと、イヴの症状はまた悪化した。

それから2年が経った。

イヴは少しずつ回復している。

まだ道半ばではあるが、元気な彼女が帰ってきた。

この経験から著者は「選択」の大切さを学んだ。

あなたの人生に何が起こったとしても。

苦難や痛みがどんなに大きかったとしても。

いま何をすべきかを選択するあなたの力に比べれば、まったく瑣末なことだ。

現在を意味する「now」という英単語は、ラテン語の「novus homo」(新しい人)に由来する。

すべての新たな瞬間は、やり直すチャンスだ。

新たな選択をするチャンスなのだ。

人生の軌道は、ほんの一瞬で変化する。

たとえば、私たちが「選ぶ」ことを選んだ瞬間。

たとえば、「許す」ことを決めた瞬間。

たとえば、過ちを認めた瞬間。

たとえば、やり直すことにした瞬間。

たとえば、だれかに愛を伝えた瞬間。

一つひとつの新たな瞬間が、その後のすべての瞬間を生み出す力になる。

人生は私たちが思うほど困難ではないし、複雑でもない。

その途上にどんな困難が待ち受けようとも、あなたにはいつだって、よりシンプルで簡単な道を選ぶことができる。

結び

「選ぶ」ことは誰にも奪われることはありません。

いまの自分は過去の「選択と決断の結果」です。

現状に納得しなければ、自分で選び、理想を掴みにいきましょう。

今からでも遅くはない。自分自身で責任を負う。

そう思える本でした。

前作の『エッセンシャル思考』では何が重要かを見極める。
今作の『エフォートレス思考』では「どのように」やるかを紹介してきました。

個人的にとても学びが多い2冊でした。
日常生活の無駄や会議等での本質を見極める技術が身に付いたと思います。

実際に、話が脱線しても戻ってくることができる。
時間も有意義に使っていると感じる機会が多くなりました。

これを読んだあなたにも、実際に手にとってもらい読んでいただきたいです。

著者と訳者に敬意を表して。
学びの多い本をありがとうございました。

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