第2章 ENJOY -遊び-「我慢」を「楽しい」に変える

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はじめに

日々の生活で面倒に感じていることはありませんか?

そんな時こそ、エフォートレスな心構えが重要です。

「楽しむ」という発想の転換で、つらい作業も楽しいものに変わるかもしれません。

この章では、面倒なことを遊びに変える具体的な方法を紹介します。

ストレスを感じている40代の女性の皆さん、新しい視点で日常を楽しんでみませんか?

第2章 ENJOY -遊び-「我慢」を「楽しい」に変える

嫌なことを我慢するより、楽しくできるやり方を探した方がいい。

「仕事は仕事、遊びは遊び」とよく言われる。

重要なことは苦痛であり、楽しい事は重要ではない、と多くの人は思いこんでいる。

だが、そのような考え方は、重要なことをやり遂げる邪魔にしかならない。

楽しくないと考えるなら、それはどんどん後回しになる。

そして、仕事をしていないという後ろめたさから、遊びを存分に楽しむことができなくなる。

楽しいはずの遊びが、逆に心を重くする。

よって、仕事と遊びを分けるのは健全な態度ではない。

重要な仕事を楽しい活動に結びつければ、これまで気が重かったことも、エフォートレスに実行できる。

重要な任務と、楽しい行動を組み合わせてみよう。

遅行指標を減らす

「遅行指標」というのは、何週間、何カ月、何年もあとになって結果が返ってくること。

たとえば、ダイエットだ。

楽しくないことに私たちが取り組むのは、あとで結果が返ってくるときたいするからである。

しかし、楽しみを後回しにする必要な必ずしもない。

重要なことと楽しい事を結び付けるのは、とても強力なことだ。

著者が出会ったある経営者はポッドキャストを聴くことが大好きだ。

彼は、それをランニングマシンで走るという行動に結びつけた。

最初の内はランニングマシンで走ることが面倒だったが、次第に楽しみながら走ることができたという。

仕事も遊びも楽しくやる

著者の家庭では毎晩、家族そろって夕食をとる。

その日の達成を祝い合い、無事に過ごせたことに感謝する。

家族にとって、とても大切な時間だ。

しかし、問題はその後だ。

夕食の片づけの時間になると、子どもたちは驚くほどの速さで、音もなくそれぞれの部屋へと消えてしまう。

なんとか片づけをするようにできないだろうか…。

著者は頭を抱えて考えた。

そんなとき、長女のあるアイデアがこの苦境を救ってくれた。

そのアイデアとは、ディズニーの名曲をかけて歌いながら後片づけをすることだ。

大成功だった。『アナと雪の女王』を歌い、『ライオンキング』に合わせて踊り、『ムーラン』の挿入歌で笑っているうちに片付いた。

仕事と遊びを共存させてみよう。

遊びと笑いを取り入れて、楽しい時間をデザインしよう。

習慣は「何を」やるか、儀式は「どのように」やるか

習慣について書いた書籍は多いが、儀式について論じている書籍は少ない。

「XをしたらYをやる」というように、習慣づけが儀式と呼ばれることが多い。

しかし、行動経済学によると、習慣と儀式は大事な点で異なる。

それは、行動したときに満足を感じられるかどうかだ。

言い換えれば習慣は「何を」やるかを問題にし、儀式は「どのように」やるかを問題にする。

儀式は行動に意味を与える。

具体的な例は、「こんまり」こと近藤麻理恵の片づけメソッドだ。

こんまりの片づけは儀式だ。

感性を駆使してときめきを感じ、家に挨拶をし、役目を終えた服に感謝する。

洋服をたたむ、という行為でも「いつも守ってくれてありがとう」と感謝を忘れない。

こんまりメソッドが「人生を変える」のは、片づけの儀式そのものが、人生の大事な一部になるからだ。

面倒なタスクを、意味のある儀式に変えよう。

儀式をうまく使えば、面倒なタスクはときめきに満ちた体験となる。

楽しみはつねに、今このときにある。

将来の満足のために我慢するよりも、一瞬一瞬を楽しい笑いで満たそう。

結び

人生には楽しみが詰まっています。

重要なタスクでさえ、適切な心構えさえあれば喜びに変えられるのです。

まずは小さなことから始めて、段階を追って日常に遊びの要素を取り入れてみましょう。

きっと生活が明るく楽しいものになり、ストレスから開放されるはずです。

一歩を踏み出す勇気を持ってください。

エフォートレスな精神で、毎日を笑顔で過ごしましょう。

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